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世界を知る 2016.02.22

カラダに重炭酸塩を取り込む!フランスの伝統的スパ療法「テルマリズム」って何?

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ファッションや食など、さまざまな分野で私たちを魅了する国、フランス。ワンランク上のライフスタイルを叶えるお手本にあふれたこの地には、美と健康に関してもフレンチスタイルが確立されています。

例えば、天然のミネラルウォーターである温泉水で健康と美容を実践するメソッド「テルマリズム」もそのひとつ。多くのフランス人は古くから、天然炭酸水や重炭酸塩入りのお水になど、水にこだわった独自の療法で美と健康を高めているのです。

食事や美容に気を使っているけど、調子が今イチという方、水の力に着目した「テルマリズム」に注目してみませんか?きっと今日から実践できる“キレイのヒント”に出会えるはずです。

 

政府公認の医療行為!?フランス流の温泉療法「テルマリズム」とは

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「テルマリズム」はフランス語で、「温泉水を使って全身をケアし、うるおいを与え、健やかな状態に導く方法」を意味します。日本では、「水治療」「温泉療法」などと訳されるので、湯治を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?

フランス流の温泉療法は、病院と同じように健康保険が適用される医療行為。年に連続3週間までのテルマリズム(温泉療法)が医療保険で認められていて、宿泊代こそ個人負担ですが、治療費と交通費が支給されます。

さらに、各地の温泉には美容分野のほか、疾病治療やリハビリテーションなどの専門スタッフがいる医療施設が併設。多くの人々が病気を治すために温泉療養地を訪れているのです。

天然のミネラルウォーターである温泉水の力に着目し、癒しの温泉療養地で専門医による指導のもと、ポジティブに美容や健康を目指す。それが、フランス流の伝統的スパ療養「テルマリズム」です。

 

テルマリズムはフランスでは常識!?温泉療養地は100カ所以上

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フランスには、医療や美容のケア施設「テルマリズムセンター」を併設した温泉療養地が、実に100カ所以上もあります。「テルマリズム」がフランスの人々の美容と健康に深く関わっていることが、このことからもよくわかります。

テルマリズムを受ける人は、原則として療養地内の宿泊施設に1~3週間滞在。医師の診断やアドバイスのもと、より最適なメニューを実践します。とはいえ、週末コースや日帰りコースを用意しているところも多数。医師の診断が必要ないリラックスコースや美容コースがあるところも多いので、フランスに訪れた際に利用してみてはいかがでしょうか?

【テルマリズムセンターを併設している温泉療養地】

●エクスレバン
フランスの東部、スイスとの国境近くに位置。同国最大の天然湖 ブルージェ湖畔に広がる美しい温泉療養地です。市街地には日本語の看板が目につき、日本語で書かれたパンフレットが用意されているところも。含カルシウム硫黄泉のエクスレバンでは、主にリウマチや耳鼻・呼吸器系疾患などの治療が行われています。入浴や水中運動のほか、患部に蒸気を噴射したり、ファンゴ(温泉泥)を塗布するメニューなどが用意されています。

●ヴィシー
フランスの中央部に位置するヴィシー。古代ローマ時代から温泉地と知られ、ナポレオン三世が温泉治療に訪れた街としても有名です。ヴィシーから湧き出る水に含まれる重炭酸塩は、消化器系や呼吸器系の疾患に効果があるほか、皮膚病、糖尿病、肝臓病、痛風、切り傷、やけどなどにも良い働きを及ぼします。治療施設のほか、飲泉施設も充実。この地はミネラルウォーター「ヴィシーセレスタン」の産地としても知られており、同商品は美容にいい水として世界中で愛されています。

●アベンヌ
皮膚ケア専門のテルマリズムセンターを有する温泉療養地。肌に悩みを持った人々が、世界中から訪れています。

●モンドール
モンドール火山の最高峰ピュイ・ド・サンシーを望む谷底の街モンドール。鉄分を含んだ炭酸泉は、呼吸器と消化器系の疾患に良い働きを及ぼします。

温泉水は飲むもの!?フランス流 温泉療法

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フランスはもとより、ヨーロッパでは温泉といえば「飲泉」を意味するほど、日常の中で温泉水が飲み親しまれています。もちろん、「テルマリズム」でも、飲泉の効果は非常に重要な要素。入浴と肩を並べるほど、病気の治療などに欠かせない方法のひとつとして捉えられています。

【温泉水の効用】

●胃腸の調子が気になる
暴飲暴食などで、胃酸の分泌や胃腸の働きが正常に働かない場合は、「ナトリウム-炭酸水素塩泉」が効果的といわれています。また、「アルカリ性単純温泉」は、人体への刺激も少なく、軽度の胃炎や腸炎など、消化器系の炎症に良い働きを及ぼすといわれています。

●便秘気味
便秘を解消するためには、腸内の水分補給と運動を活発にさせることが大切。「ナトリウム-硫酸塩泉」が効果的といわれています。

●最近眠れない…
心地よく眠れない理由のひとつに、精神的にたかぶっていることが挙げられます。水をゆっくり飲むことで精神を落ち着かせる効果がありますが、「カルシウム-硫酸塩泉」はイライラを落ち着かせるといわれるカルシウムが豊富で、たかぶった気持ちを鎮めるのに良い働きを及ぼすといわれています。

※各温泉水の効能は源泉の効能です。必ずしも同様の効果が得られるわけではありません。



飲泉によってさまざまな効果が期待できますが、温泉水によっては人体の許容量を超える成分量が含まれていたり、味や臭いなどの刺激が強すぎるものも。すべての温泉水が飲めるわけではありません。販売されている天然のミネラルウォーターのボトルラベルをチェックして、最適と思われるものを選びましょう。

 

「重炭酸塩」入りミネラルウォーターは、キレイの味方!

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天然のミネラルウォーターである温泉水を飲むことで、美容や健康を高められることが「テルマリズム」を通してわかりました。では次に、キレイを目指す私たちにとって一番気になるポイントに注目。飲み親しまれている温泉水の中でも、より美容やダイエットにパワーを発揮する種類は何でしょうか?

ヨーロッパのミネラルウォーターの特徴は、石灰岩質の地層が多いため、硬度の高い水が多いこと。「テルマリズム」を実践する温泉療養地でも、中硬水~硬水のミネラルウォーターの飲泉がスタンダードです。

硬水には、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルが豊富に含まれています。これらは現代の食生活では不足しがちな栄養素なので、硬水のミネラルウォーターを飲むことで栄養のバランスを整えることができます。さらに、消化を促す効果があるといわれている重炭酸塩も含んだ水なら、ダイエット効果も期待大。重炭酸塩は日本では「美人の湯」の成分として有名で、カラダにうるおいももたらしてくれます。

「栄養バランス」「ダイエット効果」「うるおい」の3拍子が揃った、「重炭酸塩」を含む硬水のミネラルウォーターが、私たちのキレイの味方といえそうです。

【ヨーロッパ発 重炭酸塩が多く含まれるミネラルウォーター】

●ヴィシーセレスタン
古くからスパリゾートとして知られるフランス ヴィシーで採水される天然炭酸水。硬度290mg/Lで、重炭酸塩は3000mg/Lと圧倒的な含有量!フランスの女性の間では、「明るい輝きをもたらす水」として知られています。

●ゲロルシュタイナー
ドイツ西部にある街 ゲロルシュタインで採水される天然炭酸水。硬度1310mg/Lで、重炭酸塩は1810mg/L。炭酸入りなので、高硬度独特の味が苦手な人も、すっきりと飲むことができます。

●マラベーリャ
スペインのカルデス・デ・マラベーリャにて採水される天然炭酸水。硬度161mg/Lで、重炭酸塩は2080mg/Lと豊富です。上質なシャンパンを思わせる軽やかな発砲感と、マイルドな口当たりが印象的です。

 

まとめ

こだわりの水を飲むだけで変わる。「テルマリズム」の恩恵を気軽に体験!

天然のミネラルウォーターである温泉水を活用する、フランス流温泉療法「テルマリズム」。温泉に毎日入浴することは難しいですが、「飲泉」にならって天然のミネラルウォーターを飲む美容&健康法なら、すぐにでも実践できそうです。

中でも、うるおいをもたらし消化を促す「重炭酸塩」が多く入ったミネラルウォーターなら、キレイ効果もアップ!毎日、ペットボトル1本取り入れるだけで叶うフランス流美容メソッドを、ぜひ今日から始めてみませんか?

参考文献:
阿岸祐幸・飯島裕一 著『ヨーロッパの温泉保養地を歩く』岩波書店
日本天然水研究会 編著『知識ゼロからのミネラルウォーター入門』幻冬舎
前田眞治 監修/ホームライフ取材班 編『この一冊で炭酸パワーを使いきる!』青春出版社
馬渕知子 著『天然水は自然の名医 コップ1杯からのミネラルウォーター活用術』実業之日本社

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