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世界を知る 2016.02.18

【地層と地下水の深〜い関係】長い歳月をかけて美味しい水をつくる「地中の天然フィルター」って何?

蛇口をひねるといつでも飲める水道水。コンビニやスーパーなどで市販されているミネラルウォーター。「水」は私たちの生活環境にかかせない自然の恵みであり、直接的に口にすることの多い大切な栄養補給源でもあります。

ご存知の通り、水道水は水源地に降った雨をダムに貯めて浄水場から家庭へ送られてきますが、一方で「湧き水」であるところのミネラルウォーターがどのような成分を有し、どうやって作られているのかについては、知っている人も少ないのではないでしょうか?

そこには「地層」が多くの役割を果たしているのです。今回は、そんなミネラルウォーターと地層の関係について、詳しくご紹介しましょう!

 

ここで一度おさらい!地下水がミネラルウォーターになるまで

そもそも地下水とは、自然に降った雨水や雪解け水が地中にしみ込んで滞留しているものを指します。

その中で10年20年という長い歳月をかけてジワジワと幾重もの地層を通り抜け、その都度でゆっくりと汚れやゴミがろ過されていきます。同時に地層に含まれている栄養成分(ミネラル)が水と結びつき、ミネラルウォーターが生まれていくのです。

水道水は人工的なフィルターを使って不純物をろ過していきますが、ミネラルウォーターは地層がその役割を果たしています。つまり、地層は「地中に存在する天然のフィルター」といえるのです。

 

栄養の違いはなぜ生まれる?地層によってミネラル分が変化する理由

ミネラルウォーターを選ぶ基準として特に重要になってくるのが「ミネラル成分」

これは主にカルシウムとマグネシウムが多く含まれているほど「硬水」となり、少ないと「軟水」となり、このことはすでにこちらの記事でもご紹介した通りです。

地層とは太古の昔に存在していた砂や泥、鉱物、生物の死がいといった堆積物の集合体。その堆積物は、当時の自然環境や天気などが大きく影響しているといわれています。地域によって地層の成分が変わってくるのはそのためといえます。

例えば欧米の場合、国土が広く地層が高密度なため、地下水は時間をかけゆっくりと大地のフィルターを通り抜けていきます。土壌のカルシウムとマグネシウムが多く溶け込んだ状態になるのはそのためです。

日本はというと、もともと土壌自体にマグネシウムやカルシウムが多く含まれていない上に、島国ならではの狭く起伏が激しい地形ため、地下水にミネラル成分が溶け込む期間も短くなります。そのために軟水が多くなっているのです。

「日本人はカルシウム不足」とよくいわれるのは、ミネラル成分(主にカルシウム)を含まない軟水を日常的に飲んでいるためだともいわれています。

 

天然水の製造工場!?世界に広がる「地中の天然フィルター」をご紹介!

では、ミネラルウォーターを生み出す”地中の天然フィルター=地層”にはどういった種類があるのでしょうか?

今回ご紹介する3つの地層を知っておくだけで、あらゆるミネラルウォーターの属性を理解するためのヒントになります。美と健康に関心の高い人は、覚えておいて損はありません。

石灰地層

太古のサンゴや貝殻といった生物の死骸が石灰化した地層。
骨や骨格を持った生物の死骸が元になっているので、カルシウムやマグネシウムを多く含むのが特徴です。フランスのミネラルウォーター、「クールマイヨール」「コントレックス」といった硬水がよく知られています。

火山地層

火山が噴火した時に噴出した火山灰や小石などが積み重なって出来た地層。
火山地層を通って生まれるミネラルウォーターには、天然の炭酸ガスが溶け込んだ微炭酸のものが数多くあります。フランスの水の都と呼ばれるヴィシーの街で産出されるヴィシーセレスタンも微発泡性ミネラルウォーター。重炭酸塩という天然成分も豊富に含まれていて美容に良いと人気があります。

岩盤地層

噴出したマグマが瞬間的に固まってできた岩が重なる岩盤層。
富士山の裾野から湧き出る水は、血糖値を下げる作用があるバナジウムを多く含んでいるとか。他にも、桜島の麓の岩盤下から湧き出る「天水翔」や、山梨の花崗岩層をくぐり抜けて湧き出る「りょう泉 はやぶさ」などがあります。

このように地下水が通る地層の働きによって、そこでしか産出されない唯一無二のミネラルウォーターが生み出されているのです。

 

水の生まれ故郷を知っておくと、お店で選ぶときにもう迷わない!

あなたは何を目的にミネラルウォーターを飲んでいますか?

美容や健康のため?美味しいから?いずれにしても、望む効果はミネラルウォーターの成分と大きく関わってきます。ダイエットには便秘解消が期待できる石灰質を経由した硬水が良いといわれています。気分をリフレッシュさせたい時には、火山地層付近で天然ガスを含んだ発泡性がおすすめといった具合に、地層とミネラルウォーターの関係性は、みなさんが水に求める要素を指し示すガイドとも言えるのです。

ミネラルウォーターの生まれる背景を知ると、お店で選ぶ基準が少し変わってくるかもしれません。ボトルの表記は成分表と共に原産地名もぜひチェックしてみてください!

参考文献:
馬渕知子 著『コップ1杯からのミネラルウォーター活用術』実業之日本社
藤田紘一郎 著『美水の法則』毎日コミュニケーションズ

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